テレビドラマ、映画、舞台と様々なジャンルで活躍している女優・吉高由里子。2019年4月クールでは「わたし、定時で帰ります。」で主演を務めています。男女問わず支持されており、間違いなく現代を代表する人気女優ですね。
では、吉高由里子の魅力とは何なのでしょうか?今回は、吉高由里子が人気女優となった理由を彼女の演技力を中心に分析してみます。
演技が自然と評判の女優・吉高由里子
吉高由里子はこれといって奇抜な役が多いわけではありません。「わたし、定時で帰ります。」の東山結衣役然り、「正義のセ」の竹村凜々子役然り。演じる役自体はどちらかというとどこにでもいそうな普通の女性を演じることが多い女優さんです。
逆に、吉高由里子と同い年である戸田恵梨香は「BOSS」の木元真実役や「流星の絆」の有明静奈役、「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」の当麻紗綾役など、いかにもドラマの登場人物であるような若干現実離れした役を演じることが多いです。特に、彼女の代表作であろう「SPEC〜」の当麻は戸田恵梨香しか演じることのできないキャラクターでしょう。戸田恵梨香自身個性的な演技をする女優ですが、役が個性的というのも少なからずあるように思います。
しかし、戸田恵梨香も吉高由里子も個性派女優と言われています。吉高由里子ならではの独特の演技をしているからです。
そして、何より演技が自然です。例えば、「わたし、定時で帰ります。」の5話で、吉高由里子演じる東山結衣らネットヒーローズ制作4部のメンバーがクライアントの中西(大澄賢也)に1度OKが出たはずのサイトを「ピンとこない」の一言だけでサイトの修正を求められたシーン。結衣は中西に「ぴんとこないと申しますと、どういった…」とその理由について聞き出そうとします。
その時の吉高由里子の演技が非常にリアルでした。結衣の戸惑ている様子がよく伝わってくるいいシーンになっていたように思います。
他にも、ちょっと気まずそうな表情や恋人・巧(中丸雄一)との何気ない会話など、ちょっとした感情を表現するのが上手ですね。演技とは思えないくらいリアルで、観ているこちらも自然とドラマの世界に惹き込まれます。
このように、吉高由里子はさり気ないシーンでの演技がとても上手な女優さんです。怒鳴ったり泣いたり、感情を剥き出しにするシーンでどれだけ迫力があるか?というのももちろん重要ですが、何気ないシーンでの演技が自然というのは役者として実に大きな強みではないでしょうか。(吉高由里子が感情を大にするシーンが下手という意味ではありませんので、あしからず)
そして、その自然な演技にこそ個性を感じるのです。普通の役を普通に演じているにも関わらず、印象に残る演技をするのは当然簡単なことではありません。ですが、吉高由里子はどの役でもそれを見事にこなしています。それは、彼女の演技は彼女しか出せない個性があるからでしょう。
ここからは、その「個性」についてもう少し掘り下げていきます。
声がかわいいのも人気の理由か
吉高由里子は、「声がかわいい」という評判をよく聞きます。演技力の有無を判断するにあたり、声がかわいいか否かは重要ではないでしょう。ですが、いい役者か否かを判断するにあたっては、声のよさというのも大事な判断材料です。
日本の名役者と聞いて、この記事を読んで下さっているあなたは誰を連想するでしょうか。年配の方なら、高倉健さん、松田優作さん、西田敏行さんあたりを連想するのではないかと思います。実際、挙げた3人は間違いなく日本を代表する名役者ですよね。
また、テレビ東京系のドラマ「バイプレイヤーズ」のメインキャストを務めた遠藤憲一さん、大杉漣さん、田口トモロヲさん、寺島進さん、松重豊さん、光石研さんは個性派俳優です。それ以外でも、小日向文世さんや佐々木蔵之介さん、吉田鋼太郎さんなど個性派と言われている役者さんは多数存在します。
今回挙げた役者さん全員に共通するのは、声が印象的ということ。もちろん、演技力の高さがあるからこそ印象に残るわけですが、印象に残るか否かは声も重要だと感じています。
つまり、吉高由里子の声がかわいいという評判は役者にとって大事なのです。ですから、声がかわいいと言っても、決してアイドル要素があるということではありません。声がかわいいというのは、役者として人気を得るためには必要な武器であると自分は思います。
人気歌手の声が魅力的というのは、ごく自然なことでしょう。ですが、それと同じくらい役者にとっても声が魅力的というのは非常に重要なことではないでしょうか。
吉高由里子の魅力と人気の理由まとめ
今回は、吉高由里子が人気女優となった理由を分析しました。
吉高由里子は魅力的な女優です。自然な演技に特徴的な声…すべてが魅力に溢れていると思います。
これからも、人気女優として日本のドラマや映画、舞台を盛り上げてくれるでしょう!